DETAIL
アメリカAlden社907ハンプトンCAP TOEです。米国靴として数少ない内羽根ストレートチップという選択肢に食指が動く人も多いと思いますが、私もその一人です。HUMPTONラストを使った作品は、久しぶり過ぎてどんな木型だったか正直忘れていましたが、届いた靴の印象はコロンとしてデザインも普通でこれといった特徴を感じない可もなく不可も無いシルエットだったので、う〜ん? どうだろうかと心配になるほどでした。ところが、やっぱり履くとガラっと印象が変わるところがオールデンの真骨頂だと改めて気がつかされた作品です。
特にこの木型は、足入れしないことには本当の良さを現そうとしてくれません。まず、スタイリングですが、オーソドックスなエッグトゥとアウトサイドのボリュームを感じるシルエットが第一印象です。ですので、コロンとした見た目なのですが、これが脚と合体することで、そのバランスが如何に計算されたものであるかを実感させてくれます。この感覚は、販売を始めたばかりの頃の954モンクストラップや1262ゴアチャッカブーツに通じるモノがあります。本格的に人気が出るまで結構時間は掛るかもしれないけれど、将来戦力になってくれるニオイがプンプンするんです。これは私も実際に履いてアピールしなければなりませんね。(←という理由で買っちゃう訳です)
足入れ感の良さも高ポイントです。一番最初に感じ取ったのは、土踏まず近辺の心地よいリフトアップ感覚でした。Modifiedとは違いオーセンティックな木型ですが、BARRIEとも違います。丁度真ん中カカト寄り付近に僅かなステップがあり、そうだなぁ、ホワイツブーツのアーチイーズを低めに設計したような感触というか、足を置いていて気持が良いんです。
幅はゆとりを持たせていて痛いところが無く、甲はトップ部分こそ内羽根ならではのタイト感が若干あるものの決して低過ぎるものではなく、早期に馴染んでくれるだろうなぁと推測が立つ木型です。内装含めたカーフの質感の良さも役立っているのでしょう。この靴は、毎日仕事で履く人にも喜んで頂けるポテンシャルを秘めています。アメリカで何十年も定番として展開されて来た理由が、実際に履いてみて始めて分った靴なのでした。
サイズ換算表 (●=在庫あり)
サイズ |
センチ |
5.5D |
23.5● |
6.0D |
24.0-完売 |
6.5D |
24.5-完売 |
7.0D |
25.0-完売 |
7.5D |
25.5● |
8.0D |
26.0-完売 |
8.5D |
26.5-完売 |
9.0D |
27.0● |
9.5D |
27.5-完売 |
10.0D |
28.0-完売 |
10.5D |
28.5-完売 |
11.0D |
29.0-完売 |
●サイズ感 (スタッフの足入れ感)
長=普通
幅=普通
甲=普通
踵=普通
●コメント
HAMPTONラスト D-Width
ModifiedやBARRIEと同一サイズ選択でOK
羽根は、きっちり締め上げて約1cm前後の開きです。履き込むとさらに閉じると思います。
●計測方法
自分で測れる足長の簡易計測方法
●主な素材 Calf
●内装素材 総本革張り
●底材材質 シングルレザーソール | 足し縫いGoodyear
●中敷 本革
●靴紐 ロウ引き丸
●アイレット ブラインドアイレット
●底厚(コバ含) 前部 約9mm厚 後部約25mm厚
●重量or容量 約497g | サンプルsize8.56.5DD
●履口高さ (単位=cm) サンプルsizeで計測
カカト=約5.3cm
外くるぶし=約4.4cm
内くるぶし=約5cm
●製造国 アメリカ