DETAIL
Chuasserは、女性向けボロネーゼ製法の靴を展開して有名になりましたが、今回ご紹介するのは男性向けボロネーゼ製法を用いた作品です。しかも、単なるボロネーゼ製法では男性靴としては柔だということだったのでしょう。とても珍しいグッドイヤー式ボロネーゼ製法というものを採用してきた珍しい一足となっています。外見や内装からは全く判断することはできないその製法とは。
このグッドイヤー式ボロネーゼ製法とは、返りの良さを追求した前半部分に半袋縫いのボロネーゼ製法を採用しています。この製法のメリットは歩行時の気持良さですが、男性が扱う場合に耐久性面で若干劣るため男性靴への採用例は少ないです。対して、絶えず強い衝撃を受け続ける後半部分には、返りの良さは劣るものの耐久性重視のグッドイヤー製法を用いることにより高い耐久性を確保した特殊な作りとなっています。
この相反する製法をミックスしたのがグッドイヤー式ボロネーゼなのです。略してグドボロとでも呼びましょうか。さらにショセでは、靴底をダブルレザーソールにしてフロント部分の耐久性まで確保しているように見受けられます。3mmのウエルト+3mmのミッドソール+4mmの本底という組み合わせで合計1cmにも到達するソール構成からくる信頼性へのあくなき追求をひしひしと感じます。また、ここまで厚くしてもボロネーゼ製法だから返りが良くなるという計算の裏返しでもあるのでしょう。
ヒール部分は、逆アールにテーパードを掛けた魅力的なデザインを採用。ここも男性靴としては珍しいデザインです。極端なものであればウエスタンブーツやセミドレスのヒールがありますが、あそこまで激しいものではなくあくまで上品に仕上げてあります。アッパーは上質なカーフを使った内羽根式のサドルタイプ。これがなんともクラシカルな風貌じゃありませんか! いまの時流にあったデザインでもあり、これからも廃れることのないシルエットで巧くまとめ上げた逸品だと感じられた作品です。
サイズ |
センチ |
24.5 |
24.5 |
25.0 |
25.0 |
25.5 |
25.5● |
26.0 |
26.0● |
26.5 |
26.5 |
●サイズ感 長さ=捨て寸長い | 幅=普通 | 甲=低い
●コメント
捨て寸は長い為、指先には余裕があります。
甲が低いというのは、羽根(ヒモが通っている部分)が低い設計です。
甲が低い(薄い足の)人は、0.5cm下げてお選び頂いても良いかと思います。
靴底がダブルソールのため履き馴染むまでに少し時間が掛るものの、グッドイヤー式ボロネーゼ製法のため馴染んだ後の履き心地が良さは必見。
●カラー展開
ブラック |
ダークブラウン |
●主な素材 カーフ
●底材材質 ダブルレゾーソール (グッドイヤー式ボロネーゼ)
●底厚(コバ含) 前部 約10mm厚 | 踵部約35mm厚
●片足重量 約526g | サンプルsize25.5
●履き口高さ カカト=約5.7cm | 外くるぶし高=約4.5cm | 内くるぶし高=約4.5cm
※インソール形状により計測誤差が生じることがあります。参考数値として下さい。
●中敷 本革
●内装素材 総本革張り
●アイレット 6穴外ハトメ
●靴紐 ロウ引き・平
●製造国 日本