DETAIL
1990年代にファーストオーダーを入れてからずっと作ってもらっていた別注チャッカブーツですが、アッパーに使っていた革が一旦終了して以来しばらく製造されることがなかった幻の逸品が帰って来ました。アルパインレザーを使った美しいシボの効いたアッパーを持つバリーラストDウィズのチャッカブーツです。オールデンのチャッカブーツといえば、何と言ってもバリーラストですらねぇ。革の載せ換えをして渋く大人っぽい顔つきにしつつ、何年履いても飽きのこないコンサバティブな表情を目指して各部のバランスをとって頂きました。個人的にも所有しているものの、新品を見るとなんとも懐かしい気持ちにさせられるから不思議です。
相変わらず製造速度はゆっくりな上に、バリーラストの製造ライン回転率が100%超えを続けているという異常事態なんだそうですが、数年掛りで入手できた喜びはひとしおです。アルパインカーフ・グレインレザー仕様のタフなアッパーは、使い勝手の良さも魅力。天候に左右されずに履けるので、ガンガン使い倒して頂きたいオールデンの一つです。初めて雨の中を歩かなくてはならない日があったとき、当然ながら雨染みでどんどん色が濃くなってしまい「ああもう終わった・・・」とその時は意気消沈していました。帰宅後、雨に当たってしまった祭の最低限のケアを施しておいたのですが、翌日にはすっかりいつもの顔付きに戻っていたエピソードを思い出しました。素晴らしい革なんです。お陰で稼働率NO1のブーツの一つになっています。
また、驚いたことに有名なオールデン皺が、このアルパインカーフでも再現できてしまうんです。当初あり得ないと思っていましたが、確かに現在私のチャッカブーツは、ゆったりとしたあのオールデンならではの皺が甲の上を優雅に飾ってくれています。それでいてトゥ部分の色といい、全体の革質といい、皺感といい、これ以上望むべくもない完璧な仕上がり具合。買った当時はまだ若くて『似合わないねぇ』と自分で思ったこともありましたが、30歳を越えたとたんに『お、ヤバイくらい似合ってきた』と自負するようになり40歳を迎える頃にようやく対等なレベルに自分自身が仕上がってきたかなと。まさに靴と人間双方のエイジングが進んだ証と言えるでしょう。今後さらなる成長が楽しみな反面、わたし自身のエイジングはホドホドにしたいところではありますが。
ソールには、柔らかい履き味が人気のプランテーションクレープソールを組み合わせています。最下層ボトムのボリューム感を最大限に拡張し、アメリカントラッドらしいオンオフ問わずに幅広くコーディネートできる魅力的なソールです。このソールそのものにァンがいるくらいですから、その人気のほどは想像に難くないでしょう。フワリとしていて、グリップ感もあって、長時間履いていても快適さが持続する不思議な底材です。バリーチャッカとの相性も抜群で、その昔はコードバンチャッカにも採用されていたこともあるんですよ。歳を経るごとにこのソールの良さがジワジワと実感できます。
サイズ換算表 (●=在庫あり)
サイズ |
対応センチ |
5.5D |
23.5-完売 |
6.0D |
24.0-完売 |
6.5D |
24.5-完売 |
7.0D |
25.0● |
7.5D |
25.5-完売 |
8.0D |
26.0-完売 |
8.5D |
26.5-完売 |
9.0D |
27.0-完売 |
9.5D |
27.5-完売 |
10.0D |
28.0-完売 |
10.5D |
28.5-完売 |
11.0D |
29.0-完売 |
●サイズ感 (スタッフの足入れ感)
長=普通
幅=普通
甲=普通
踵=ゆとりあり
●コメント
バリーラスト・Dウィズ
甲は低めですが、他のチャッカブーツ同様に馴染みます。チャッカブーツは踵がルーズフィットの特性があります。それを見越してサイズダウンするのはお勧めしていません。他のバリーラストと同じサイズでお選びください。ルーズすぎる場合は、厚手のソックスで合わせることをお勧めします。
自分で測れる足長の簡易計測方法
●主な素材 ALPINE CALF
●内装素材 総本革張り
●底材材質 プランテーションクレープソール
●中敷 本革 NATORIYAロゴ
●靴紐 53cm 綿丸紐ろう引き
●アイレット ブラインド2アイレット
●底厚(コバ含) 前部 約17mm厚 後部約33mm厚
●重量or容量 約800g | サンプルsize9.5
●履口高さ (単位=cm) サンプルsizeで計測
カカト=約10cm
外くるぶし=約9.4cm
内くるぶし=約9.7cm
●製造国 アメリカ