スペシャル別注VチップN2609特集!

ファンを魅了し続けるVチップ

日本におけるオールデン人気No,1モデル「V-tip」をベースに世界で初めてブルーグレースウェードを搭載したスペシャル別注Vチップの特集です。Vチップといえば、木型にモディファイドラストを使用しているものが有名です。その履き心地の素晴らしさに共感させられた多くのオールデンファンが、最初に買うのがコードバンもしくはカーフになるかと思います。

しかし、人気モデルゆえにカラーバリエーションは実に豊富で、過去にはコードバンだけでも数色展開されていた時代がありました(現在は2色しか作れない)。カーフに至っても多くのカスタムVチップが誕生し、コンビネーションカラーを含めるともはや追跡不能なほど。そう、Vチップ好きになると泥沼に足を突っ込んだも同じと言われるほど、ある意味危険な靴として認知されています(笑)

Vチップについては、別の特集を組んだことがあるので、そのうち改めて公開しようと思います。

N2609別注Vチップの誕生

そんな私もVチップはアホほど所有しており、ラインナップをここに書いたら妻にシメられるので敢えて書きませんけれども、そんな私と同じ境遇のVチップコレクター達に敬意を評して「Vチッパー」と呼称するようにしています。Vチッパー達でも意外と持っていないのがスウェードVチップ。もともと革の展開が少ないこともあるのでしょうけれど、他の素材から比較すると圧倒的にラインナップは少ない。そんな中、オールデンからカーフスウェード素材の新色が出たという情報をキャッチしたタイミングで別注を依頼したモデルが本作品「N2609」なんです。

カーフスウェードは、ほどほどの毛足長を持つ起毛素材です。その為、指で軽く撫でると毛並みの方向によって、色合いが微妙に変化します。濃くなったり明るくなったり。均一な明度や彩度ではないこのブルーグレー色のスウェードは、本国アメリカではReed Blueとも呼ばれているそうで、なんでそう呼ぶのかよくわかっていないのです。わたしの勝手な憶測ですが、アメリカのギターメーカー「Paul Reed Smith」が作っているエレキギターにReed Blueと呼ばれる似たカラーのギターがあるようで、もしかするとそこから取った? と思ったりしましたが、まぁ定かではありません。でも、同じアメリカの靴ですし、もしかするともしかするのかもしれませんね。ロマン枠ということで。

日本ではわかりやすいようにブルーグレーと呼称しているそうですが、私はアメリカ本国にならってReed Blueと頭につけて「Reed Blue Gray」と呼ぶことにしました。別注モデルならではの色命名権利を行使させて頂きます! かっちょいい! 略してRBG! ワォ!

この爽やかな色合いのスウェードには、TANカラーの内装しかないよね。そして明るめブラウンダイドエッジのコバ&ウエルトしかないよねぇということで、そんな組み合わせで作ってもらいました。抜群のコンビネーションだと自画自賛。履き口のトップライン部分をグレー革でパイピングをしてあるのもCoolでしょ。上手く纏め上げてくれたこともあって、モダンでおしゃれなVチップに仕上がりました。スウェード素材でありながら、長いシーズンを履いて欲しいという思いもあったので、素材的に秋冬はもちろん春夏も違和感なく履けるフルシーガンカラーになったと喜んでいます。

(上の絵は僕が描いたイメージポスターですが、これを見ただけで買いに来た人も! 嬉しいねぇ)

N2609のディテール

ここからは、N2609/RBGのディテールを見てきましょう。

モディファイドラスト・アルゴンキンとも呼ばれるVチップ。トゥのエプロン部分がV字にカットされたエプロンが乗っかっていることからそう呼ばれています。先端にはスプリットが入っていて、この細いキャラクターラインのおかけで、シャープさを感じます。今回のVチップは、Vエプロンの周囲に走るステッチを2重にした「ヘビィステッチ」製法でカジュアル感を演出しました。

ちょっとわかりにくいですが、2連の糸でVチップを形成しています。通常は1本です。糸の色もアッパー色に合わせてもらっています。

履き口のトップラインは、革のパイピングが施されている部分ですが、そこの革色はグレーで引き締めてあります。目の錯覚だと思うんですけど、シューレースも同系色に見えるから不思議です。そんなカラーはないはずなので、黒紐だと思うのですが、周りの色に引っ張られてグレーのシューレースに見えるのか、ロウビキのロウが影響しているのか。

コバとウエルトの色もいいでしょ。バウムクーヘンのような積層感が伝わるブラウンダイドエッジ。下から上に行くに従って明度が明るくなるグラデーション。一体感を持たせた出し縫い糸の色。

お約束の土踏まず部分も語っちゃいます?。本作品でもいい感じのくびれが与えられています。モディファイドラストといえば、ココでからね。ギュッと絞り込まれたウエストと、ゆとりを持たせたボールガース部分との抑揚感は、履いた人を必ずや虜にしてくれることでしょう。しかもカーフスウェードのような馴染みの良い革は、足を優し〜く包み込んでくれるのです。萌ファイド〜!

これもお約束のダブルネーム。AldenのロゴとNATORIYAのロゴが縦に並びます。NAOETSUというは、当店のある町の地名で、「直江津」と書きます。今年は豪雪としてニュースに度々登場しましたが、言うほどそこまで降っとらんがな〜(笑)雪はこれからこれから・・・。(12月24日)

N2609のコーディネートも場広く

N2609のデビューが真冬だったこともあり、コーデュロイのパンツと組み合わせてみましたが、いい感じでしょ。起毛感がマッチして、大人の冬カジュアルコーディネートを楽しめます。

ツイード素材とも好相性を見せてくれます。明るいTANカラーが程よいアクセントになるんです。ソックスも少し明るめにしてもいいし、逆に黒で引き締めてもいいかもしれません。

シーズンが春から夏にかけてでしたら、ホワイト系のコットンパンツと組み合わせてもお洒落です。爽やかなビーチリゾート感を演出して楽しんでみてください。

もちろんデニムとの相性も抜群です。この辺りのコーディネートの懐の広さは、さすがオールデンだよなぁっていつも関心させられるところです。

いかがだったでしょうか。久しぶりの別注Vチップ。しかも新色カーフスウェードを使った大人のホリデー&リゾートの風を感じられるVチップに仕上がってくれました。今回初めての試みで、WEBに先駆けて店舗販売から開始したのですが、思いのほか人気で予定より早めにWEB公開に踏み切ってしまいました。いや〜ねぇ、いつも地元のVチッパー達から「WEBに先に載せられると買えないよ〜」と言われることがあったので、たまには地元のお客さん重視でいこうと思ったのがきっかけです。WEBのお客様には申し訳なかったかもしれませんねぇ。大目に見てくださいね!。

記事を書いている内にも残り数がちょっとになってしまって、この特集記事がほとんど読まれないんじゃないか不安もありますが、記録として残しておこうと思います。

Vチップ最高〜!

N2609のカタログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました