パラブーツ

パラブーツの歴史

「すべての製品に本物の信頼性と高い品質、そして魅力を」

パラブーツの創始者レミー・リャールポンヴェールは、1919年アメリカ滞在から1足のラバーで覆われたブーツと共に帰国しました。この“ブーツ”は彼に、ブラジルパラ港から直輸入された天然ラテックスを使用したラバーソールの靴を生産するというアイデアを与えました。

よって「パラブーツ」は自社の靴に用いるソールをも自ら製造する世界で唯一のシューズメーカーとなりました。創業以来、変わらない魂と厳しい基準のもとに「パラブーツ」は造り続けられております。

 

パラブーツの製造方法

靴の製造方法は1900年代から変わらず、1つの靴を造るのに150以上の工程があります。パラブーツでは、最大の柔軟性、防水性、快適さや清潔さを保証するため、革の厳格な選択、裏地のキルティング、コルクを敷き詰めたインソールなど、あらゆる面の細部に注意をはらっています。

パラブーツは世界で唯一、自らのラバーソールを製造しているレザーシューズメーカーです。これは他社に無い品質の証明です。年間35万足の靴を200人の職人がフランスのイゾー、ヒューレの2つの工場で製作しています。

 

ブランドコンセプト

自社でラバーソールを生産している唯一のシューズメーカーであり創業時より「ノルベイジャン・ウェルト製法」「グッドイヤー製法」を主体として靴製造を続けています。フランスにおいてこの二つのハンド製法を80年以上に渡り作り続けフランス靴の伝統とも言えるポジションを継続する事がパラブーツのコンセプトでありポリシーです。メイド イン フランスを代表するパラブーツのクオリティーは世界中の人々に認められ、フランス軍のオフィシャルシューズや、業務用ワークシューズに採用されています。

パラブーツは1足の靴を作るのに最低でも150以上の工程を要します。HEVREAラバーの天然樹液を伝統的な秘法でラバーソールを作り、強靱でしなやかな靴を作り出す為にパラブーツはLisseレザーと言う油分含有率がすこぶる高いカーフレザーを生み出しました。これは、パラブーツを作り出す為に特別になめされた独自のレザーです。悪天候や気温差その他あらゆる環境に適用できる靴なのです。

「ノルベイジャン・ウェルト製法」「グッドイヤー製法」は靴本体とソールが分断された構造になっている為、ソールの張替えが安易にできます。

この、ソール張替えが安易であり、しかも常にパーツとして入手でき、他のソールへのリチェンジも可能と言う点も皆様から愛されている理由の一つです。

 

ブランドで扱っているアイテムの特徴

パラブーツで扱っているアイテムには大きく分けて3つカテゴリーが有ります。1つは定番ラインです。日本に上陸してから20余年展開している3大定番CHAMBORD(シャンボード)MICHAEL(ミカエル)、AVIGNION(アヴィニオン)を軸にパラブーツの血を色濃く継承しているラインです。

フランスでは実にオーセンティックな形であるUチップタイプ(フランスが発祥の形)のモデルやプレーントゥ・ダブルモンクストラップなど決してモデル数は多くは無いですが、この定番でパラブーツのパラブーツたる由縁を感じる事ができると思います。

 

カジュアルライン

春夏のコレクションでは、パラブーツの定番BARTH(バース)デッキシューズが有名ですが、その他に夏場の定番になっている男性物のミュールタイプANCYL(アンシル)、春夏など夏商材は非常に軽く歩き易いクッション性に富んだモデルが充実しています。勿論、それだけではありません。

パラブーツ独自の自社製ソールを履き「ノルベイジャン製法」を冠したモデルも毎シーズン登場します。

冬物のノルベイジャン製法と言う重厚なイメージでは無くカジュアルスニーカーとして夏の足元を軽やかにしっかりと守りシンプルなデザインで人気をはくしています。秋冬物は、素材を厚めにとりデザインもカジュアルシックに移行していきます。カジュアル向きな素材をデザインと融合させより高みへと毎シーズン進化を続けています。

 

ビジネス・ドレスライン

パラブーツのメインとなりつつあるラインです。

やはり、パラブーツと言うと定番のラインやデッキシューズ等カジュアルなイメージが浸透しています。今までコレクションの中に存在していたラインで青山店にて数点取り扱いがあっただけなのですが、今夏から登場するパラブーツの新作から取り扱い数を大幅に増やします。特徴としては、素材にはフランスの名門デュプイ社製の最高級カーフを使用し製法は「ノルベイジャン・ウェルト製法」と「グッドイヤーウェルト製法」の二通りを使い分け、最高の素材と最高のソール当代きっての職人が精魂込めて作り上げるドレス・ビジネスライン是非是非ご賞味下さいませ。

ナトリヤが見たパラブーツとは

質実剛健という言葉が良く似合うパラブーツは、2008年に100周年を迎え、ついに100年ブランドの仲間入りを果たしました。ファクトリーブランドとしての誇りを胸に時代に流される事のない完成されたクラシックラインの製造を続けるのと同時に、全く新しい感性を注入して、新たな方向性を模索し続ける先進的な企業ポリシーには、いつも感銘を受けています。イギリスやアメリカの靴とも違う独特な無骨さが特徴的なパラブーツ。雑に履いても20年くらい平気で乗り切ってしまうポテンシャルの高さは、さすが冒険家や登山家に支持されただけのことはあるなぁと感心するのです。購入して1年・5年・10年・・・とあなたと共に歩み続けることで、一緒に歳を重ねていける良き相棒として。パラブーツは他のどのメーカーにも属さないオンリーワン的な魅力に満ち溢れています。

ちなみに、下の画像は、その昔(約15年から20年前)に当店で買って頂いたシャンボードで、リペアに出すときに撮影したものです。とあるドクターにご愛用頂いておりました。ノーメンテナンスで履いていたようで、ボロッボロでしたが、リペアしたら素晴らしい状態になりました。エジングする楽しさは、他のブランドの靴とは方向性も違いますし、ゾクゾクさせられるなんとも言えない風合いが歳月と共に現れて来るようで、そこがパラブーツの魅力です。

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