カナダの究極モンクスラップ!

Regent CFS Waxy Commander スペシャル

カナディアンSpecial Shoes「VIBERG」の生み出す靴が、当店のコアなシューズファンを虜にしています。飾らず、媚びず、実直なまでに細部まで作り込まれた革靴は、男の心を否が応でも鷲掴みにしてしまう存在感を放っています。

今回ご紹介するモデルは、名作「Regent」からWaxy Commanderレザーを搭載した作品です。この革は、イギリスのチャールズ・F・ステッド社で作られるオイルドレザーです。スムースレザーともスウェードとも異なる独特の表情が魅力の革です。起毛した肉厚の牛革に独自レシピのオイルをたっぷりと含有させ、全天候方レザーとして人気です。

本物の”革”を実感できる靴

野生の牛皮が本質的に持っている傷や血筋、トラをそのまま残すことで、余計な処理を施さずに肉厚なままの高品質な革として生まれ変わらせたものが、このWaxy Commanderです。

革製品において、もともと傷が入っている革は、単なる欠点ではありません。本物の革の真正性と独自の魅力を示す重要な特徴だからです。これらの傷は、動物が生きていた証であり、その革の歴史と個性を物語ります。特にワクシーコマンダーは、その個性が顕著な革であり、 日本ではバラキズと呼ばれ、雄牛同士の喧嘩や柵、樹木などとの接触によって生じたものをそう呼びます。

しかし、私たちは革(皮)を提供してくれる牛達への敬意を込めて「ストーリーマーク」と呼ぶことにしました。あなたの手元にくるワクシーコマンダーには、どのような皮革物語が刻まれているのか。そして、その物語に新たな章を書き加えるのは、あなた自身です!

30年〜40年ほど前までは、傷や血筋こそが本物の革の証としてもてはやされていたものですが、いつしかそれらを化粧で誤魔化し、あたかもそれが美しい革であるという誤った認識が広まりました。世代が進むにつれ、そして技術が進歩するともに、ローコストなガラスレザーや合成皮革といった傷のない革が良いものだと誤認させてしまうこともしばしばです。しかし、それらの革は、もはや本当の意味での革ではなくなり、厚化粧を施された価値の低い革に成り下がってしまいました。

まるで時代を逆行するかのようですが、本来のあるべき姿に立ち戻り、手間とコストをかけて作られたWaxy Commanderレザーは、ストーリーマークこそが本物の証であることを理解した職人によって作られた究極の革素材なのです。丈夫で長持ちし、エイジングもする。革靴は履けば傷がつくのは当たり前。でも、生前の傷は唯一無二の宝物です。

こだわりの木型とディテールの楽しさ

Regentモンクストラップには、1905Eという木型を採用しています。VIBERGの中でもドレス寄りの木型として設計されていて、素直な足入れ感と美しい上品なシルエットで魅了します。純然なドレスとは異なり、カジュアルもそつなくこなすバランスの取れたスタイリング。特にデイリーでのカジュアルな装いには抜群の楽しさをもたらしてくれることでしょう。

シンプルなシンプルモンクストラップのRegemnt。しかし、よく見ると丁寧にパイピングされたトップラインやピンキングが施されたL字ウエルトなど、細かな部分までこだわってデザインされているのがわかります。

カナダ製という珍しい生産国で作られた超こだわりの靴を、実際に手にとって様々な部分を見たり触ったりして、質感や重量感を実際に味わって頂きたい革靴。それがVIBERGです。

ここでは、少しだけ写真でその一端をお楽しみください。

日本の路面にもマッチしたソール

VIBERGの多くのドレスシューズには、HARBORO (リッジウェイソール)が装着されています。これは、様々な実地テストを重ねて、最も信頼性が高く履き心地の優れたソールとして採用されました。作りにこだわりを持つVIBERGならではのチョイス。

わたしも実際に履いて実感したのは、いつまでも続くグリップ感と、ずっと履いていたくなる心地よさ。それでいて、高い耐久性と剛性感。もちろんソールだけでこれが達成された訳ではなく、内部のシャーシ構造があってこそですが、そのバランスの良さは、VIBERGが目指している方向性なのだと実感さぜてくれます。

チャネルドグッドイヤーがもたらす世界

他のVIBERG特集で何度もご紹介しているのが、「チャネルドグッドイヤー製法」です。これは、VIBERGシューズの要の部分となるシャーシの構造体を差しています。他のメーカーでは、フットベッド用に3mmの革を用いるのが一般的で、その下にチャネルと呼ばれる別パーツを貼り合わせて作られています。

しかし、VIBERGは、その昔に衰退してしまったチャネルドグッドイヤー製法こそが、VIBERGの存在価値であることを再認識し、多くの製品にこの製法を採用しています。VIBERGの作るチャネルドインソールは、他社の倍!! なんと6mmもの厚みの革から作られています。しかも、チャネル部分は、その革から一体となるように掘り起こして作られており、唯一アッパーとソールがこのチャネルドインソールを介して完全に一体となっている靴であると社長のBrett VIBERGは、語ってくれました。

(上)Regent Waxy commanderへサインを入れてくれた社長のBrett VIBERG。

彼らの熱意は凄まじく、昔の製法であるにも関わらず、いまだにアップデートする方法を模索し続けていることには敬意を表したいと思います。

Regentフォトギャラリー

SPEC

製品スペック
木型 1905E
サイズ感 「UK」
比較的開放的なノーズ周り。履き口トップラインは少し高め。
履き慣らし推奨期間 延べ30日(NATORIYAでは60日以上推奨)
主な素材 CFS Snuff Waxy Commander
内装素材 フルレザー
底材材質 HARBORO (リッジウェイソール&ヒール) ブラック
インソール(中敷) フルレザー
計測サンプル size8.5E
底厚(コバ含む) 前=約17mm
後=約33mm
履口高さ カカト=約6.2cm
外くるぶし=約4.8cm
内くるぶし=約5.2cm
重量 約817g
製造国 CANADA
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